私には、実家がない。
だからこそ、自分にとって良い家とはなんなのかを考える。
誰しもが大人になるにつれ、
立派な家を建てたり、高級マンションを購入したり、
生活レベルを上げようとする。
たしかに、家がボロボロで不便であれば問題だ。
職場が遠かったり、車の出入りがしにくければ毎日ストレスが溜まる。
だが、なにも立派である必要はない。
家では何をする?
睡眠、食事、スマホ、TV鑑賞。
暖房、エアコンなどの設備が最低限あれば十分だ。
職場が近ければ、毎朝ドタバタ焦る必要はない。
さて、賃貸はもったいないからと、新築のローンを組んだとしよう。
ローンを組むときは、払えそうな気がする。
幸せな家庭が手に入るのであれば、安いと思うだろう。
だが、何千万の借金を背負った状態で心に余裕を保てる人は、それほどいない。
気がつけば、ローン完済のため必死に働いている。
遠い職場にも死ぬ気で向かう。
何かに挑戦する余裕もなく、人間としての魅力は下がっていく。
ローンはじわじわと、心を蝕んでいくのだ。
自分にとっての良い家は、自分に合っているかどうかだ。
その地を愛し、一軒家を建てるのか、刺激を求めて色んな土地を巡るのか。
どちらにしろ、自分がそこで人間としていきいきとしていれば良い。
家は他人に見せるためのものではない。自分の心を豊かにするためのものだ。
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