子供を作る年頃になると、決まって聞かれることがある。
何をやらせたいか。何人欲しいのか。男の子か、女の子か…。
世間話として1つの話題にはなるだろうが、
本質的には不毛なやりとりだ。
まず、人に何かをやらせたいと思っている時点で、私は違和感を感じる。
何をしていきたいかは、子供本人が決めることだ。
親になった途端に、
まるで自分が他人の人生をコントロールできる資格を得たと勘違いする。
例えば、英語はコミュニケーションをとるためのものだ。
普段親が使っておらず、子供も興味を示さなければ無理に学ぶ必要はない。
話せたらかっこいいというマウントのための道具に使うのであれば、そう思う人が学ぶべきだ。
親は、この世界にはこんなものがあるよと伝えるだけでいい。
そこからどうしていくかは、子供次第なのだ。
もう1つ注意なのは、歪んだ価値観を押し付けないことだ。
未だに「有名な大学に行け」「大きな会社に入れ」「医者・パイロットはかっこいい」
という価値観で生きている人たちがいる。
では、そこに属せなかった子供は幸せではないのか。
親の期待に応えることができなかった子供たちは、ストレスを抱え、
本来の自分の強みや個性が発揮されにくくなる。
生きていくのが辛くなるだろう。
子供には愛情を注ぎ、温かく見守るだけでいい。
親が常に助けたり、なんでもやっていては自立できない。
心と経済的余裕、そして願望があれば、人数を増すことを検討しよう。
子沢山が幸せとは限らない。
目が行き届かなければ、愛情も行き届かない。
幸せアピールのために、自分達の首を絞める必要はない。
親が何もしなくても、子供は賢く育っていくのだ。
子供の人生は、子供自身のものだ。
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